C大阪 退任のロティーナ監督続投の意思も「クラブの決断だが悲しい気持ちある」
今季限りでの退任が発表されたJ1C大阪のミゲルアンヘル・ロティーナ監督(63)が28日、大阪市内で行われた練習後にオンラインでの取材に応じ、「クラブの決断なのでプロとして受け入れるべき」と心境を明かした。
退任についてロティーナ監督は「クラブには満足していたし、プロジェクトも良くなってきていると思っていた。クラブが決断したので受け入れる必要がある。クラブとの関係も良好だったし、選手、サポーターとも良い関係を築けていたので悲しい気持ちはある。ただ、クラブの決断なので、プロとして受け入れるべき」と無念の思いをにじませた。
クラブとの交渉について多くは語らなかったが「契約満了ということで(クラブは理由を)特に説明する必要はないと思いますし、自分も説明を聞きたいとは思わない。クラブが決断する権利があって決断した。それを受け入れて次に進むだけ」と前を見据えた。
来季以降については「他の国からも問い合わせがあるが、家族も東京や大阪の生活にとても満足しているので日本で続けたい気持ちはある。私のようなスペイン人が働く上で、このような素晴らしい国に出会うことはとても難しい」と語り、日本で監督業を続けたい意向も明かした。
チームは現在4位で、天皇杯出場権(2位以内)や来季アジア・チャンピオンズリーグ出場権(3位以内)獲得を目指す。次節横浜FC戦(29日、ヤンマー)に向けて「サポーターの皆さんには、手が届くところに目標があるので、お互いに団結して残り試合を戦い、目標に向かって戦っていきましょうと伝えたい。応援に来てくれることで、選手たちは自分たちが重要だと感じることができる。目標に向かって戦うためには応援が必要だと伝えたい。選手はこの1年間素晴らしい姿勢で戦っている」と語りかけた。
◆ミゲルアンヘル・ロティーナ 1957年6月18日、スペイン出身。現役時代はFWとしてスペイン1部カステリョンなどでプレー。引退後、30代前半で指導者に転じた。2002-03年にスペイン1部でセルタを4位に導き、欧州チャンピオンズリーグ16強進出も果たした。J2東京Vの監督を経て、19年にC大阪監督に就任した。