神戸 イニエスタら主力ほぼ残留 西の慰留最優先 FWドウグラス獲得へ大詰め

 「天皇杯・決勝、神戸2-0鹿島」(1日、国立競技場)

 阪神・淡路大震災から25年という節目を前に、神戸がクラブ創設25年目で初タイトルを獲得した。天皇杯を制したことで来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権も初めて獲得。J1王者の横浜Mと本大会から出場する。

 来季は主力がほぼ残留する見通しとなっている。今季加入したMF山口蛍や昨夏加入のDF酒井高徳、GK飯倉大樹、FW藤本憲明は契約を残しており残留が決定的。昨夏、欧州移籍の可能性があったFW古橋亨梧だが、今冬は現時点で正式オファーは届いていない。FW田中順也も契約延長で合意済み。懸念は単年契約で今季加入したDF西大伍だが、クラブは既に契約延長を提示して慰留に努めている。

 外国人選手ではMFアンドレス・イニエスタとDFトーマス・フェルマーレンが2年間、MFセルジ・サンペールが3年間の契約を残しており、DFダンクレーも含めて残留が決定的。契約満了となるFWルーカス・ポドルスキに対しては契約延長を打診している。レバノン出身のDFジョアンオマリはACLでアジア枠に該当するため、残留の可能性も含め去就は流動的となっている。

 今季13得点を挙げたFWダビド・ビジャが引退。6得点のFWウェリントンも退団が決定している。前線の補強として、清水のブラジル出身FWドウグラスの獲得を目指し、既に正式オファーを提示。金銭面を含めた交渉は大詰めを迎えている。また、J2山口からDF菊池流帆の完全移籍が既に発表されている。

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