浦和GM、タイトルに「フォーカス当てすぎた」大槻新監督には世代交代も求める

 浦和の中村修三GM、立花洋一社長が29日、さいたま市内のクラブハウスで、オズワルド・オリベイラ前監督の解任と大槻毅新監督の就任について説明する会見に臨んだ。17年のミハイロ・ペトロビッチ氏、昨年の堀孝史氏、そして今年のオリベイラ氏と3年続けて監督をシーズン途中に解任していることについて、中村GMは「クラブとして指摘されるところは真摯に受け止めないといけないと思います」と語った。

 今回の監督交代は強化部が決め、最終的には社長が認めた。決め手になったのはホームで0-4と完敗した広島戦で、今季のホーム7試合で1勝5敗1分けと結果が出ていないこと、さらに、「内容を見てもかなり悪い試合が続いていた」(中村GM)ことも重なり、決断したと明かした。

 オリベイラ監督の手腕について中村GMは「勝つことに固執して、それを実現してくれて、要求に対応してくれた」と昨季の天皇杯制覇、また今季もACLは1次リーグ突破という結果を残したことを評価した。ただ、その上で今季の目標として掲げていたリーグ戦とACLの2つのタイトルについて、オリベイラ前監督とのコミュニケーションの中でタイトルをとることに「フォーカスを当てすぎてしまった」とも振り返った。このことにより「メンバーも固定化されていたのかもしれない」と指摘し、勝利へのこだわりを持ちつつも「世代交代を明確にして」いくことを希望した。

 監督交代について中村GMは「3年連続というところでは、クラブとして指摘されるところは真摯に受け止めないといけないと思います」としつつ、「こういうサッカーが浦和レッズのサッカーだというものがあって、それにこの監督だからこのサッカーを追求できるというサッカーを継続していかないといけないと思います」と、継続性も保つとした。ただ、現実として、「1試合でも早く切り替えることが、目標としているリーグ優勝にプラスになるという判断」で、監督は交代した。

 大槻新監督にフロント側からは、勝つことに加えて、世代交代も意識するよう求めているという。Jリーグ屈指の人気クラブで、勝利を求める声が強い浦和で、大槻新監督は難しい任務が求められる。中村GMは、代理人や関係者から監督の売り込みがあったことも認めつつ「大槻しか考えていなかった」と自信を持って人選したと明かした。

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