18分50秒の追加タイム、サッカー協会審判委員会“時間の数え間違い”認める

 日本サッカー協会の審判委員会が17日、都内で説明会を開き、後半に約19分の追加タイムを設定されたJ1第33節の清水-神戸戦などに関する見解を語り、こうした事態が起きた理由に追加タイムの数え方に間違いがあったと説明した。

 同戦では、神戸が3-2でリードした状態で後半ロスタイムに突入。第4審判は4分の追加時間を表示も、ロスタイムに入り3分40秒ほどで負傷者が出て約4分半の中断。その後に再開したが、柿沼亨主審は試合を終了させずに、再び別選手の負傷や清水GK六反の同点弾などがあり、終了の笛を吹いた際には追加時間は18分50秒となっていた。さらに試合後には、両チームともにエキサイトした状態で一触即発の事態となるなど、後味の悪い一戦となった。

 これら一連の判定について、日本協会の上川徹トップレフェリーグループシニアマネジャーは「(主審による追加時間の)カウントが間違っていた」。競技規則上では4分の追加時間が表示された場合は、4分0秒から同59秒内に試合を終わらせることが目安となるが、その時間内に試合が中断される出来事が起きたために「レフェリーは、(中断した)4分25秒を(追加時間に)足さないといけないと考えた」という。その上で「最初に負傷者による中断から再開し、30秒ほどたってボールアウトした段階で終わらせるのが適切だった」と見解を示した。

 試合が続いていくと同時に、互いにヒートアップしていったことで、再開後には神戸FWポドルスキと、清水MF立田が接触して、立田が負傷する場面にも発展。これについても、上川マネジャーは「レフェリーはボールを見ていて、反則行為を見られていなかった」と主審のミスを認めた上で「この行為については警告が必要だった」と話した。

 リーグ最終盤で神戸にとっては残留がかかり、清水にとってはホーム最終戦といった状況で、主審が試合をコントロールできなかった状態となった。既に、YouTubeのJリーグ公式チャンネル上で審判委員会としての見解を示していたが、あらためて説明した形となった。

 上川マネジャーは「レフェリーをはじめ、競技規則の理解と、現場でしっかりと適用していくようにしていきたい」と今後の方針について語った。

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