イニエスタが神戸入りへ 3年契約で年俸32億!ポドルスキとの夢の競演も

 サッカーのスペイン代表で同国1部リーグ、バルセロナから今季限りで退団することを発表したMFアンドレス・イニエスタ(33)のJ1神戸加入が濃厚となっていることが8日、分かった。複数の関係者によると、イニエスタ側は当初、年俸3500万ユーロ(約45億5千万円)を要求していたという。同国の複数メディアによると3年契約で年俸2500万ユーロ(約32億5千万円)とされ、条件面が折り合えば「神戸イニエスタ」が誕生する。(金額は推定)

 元ドイツ代表FWポドルスキを超える、Jリーグ史上最高の助っ人が神戸にやってくるかもしれない。スペイン時間7日夜、同国のラジオ局「カデナ・セール」がイニエスタの神戸加入合意を第一報で報じると、複数のメディアが追随した。

 複数のJリーグ関係者によると、スペイン入りしていた神戸の三木谷浩史会長がイニエスタ側の代理人と既に交渉を行い、当初は年俸3500万ユーロを要求していたという。

 スペインの複数メディアは3年契約で年俸2500万ユーロの待遇と報じ、交渉は大詰めの段階に入っているとした。

 親会社の楽天はバルセロナと17年から4年総額2億2000万ユーロ(約284億円)のスポンサー契約を締結しており、三木谷会長が交渉を主導しているとみられる。

 また、神戸がバルセロナの育成モデルを反映した組織を立ち上げる構想も明らかになり、バルセロナに派遣されていた神戸の三浦淳寛スポーツダイレクターがこの日までに帰国した。新組織にはイニエスタが全面的に関わるほか、イニエスタが故郷で運営するワイン事業のビジネス展開も進められるという。

 4月27日の退団会見でイニエスタは来季の移籍先について「バルセロナと対戦したくない。欧州ではプレーしない」と話しており、中国スーパーリーグの重慶力帆が最有力視されていたが、中国政府の支援が見込めなくなったことで状況は一変。重慶力帆が7日に公式声明で獲得を否定していた。

 現地メディアによると、事実上の撤退表明は6日にあったとされ、同日開催のバルセロナ-レアル・マドリード戦に訪れていた三木谷会長がイニエスタ獲得を一気に押し進めたとしている。

 神戸の立花社長はプロ野球、楽天-ロッテの試合後「サッカーのことはサッカー場で話す」と語った。また、栗原強化部長は「特に話せることはありません」と話すにとどめたが、問題は外国人枠となる。神戸には現在ポドルスキ(年俸6億円)を含めて5人の外国人選手が在籍し、外国人枠は飽和状態。イニエスタ加入となれば、今夏の移籍期間にアジア枠と提携国枠を除く外国人一人を放出する必要に迫られる。

 イニエスタはバルセロナ生え抜きの中心選手として欧州チャンピオンズリーグ4度優勝など計32冠を獲得。スペイン代表では10年W杯南アフリカ大会決勝で母国を初優勝に導く決勝点を挙げた。神戸の他にもオーストラリア、米国の複数クラブが関心を示しているが、神戸との交渉が成立すれば、ポドルスキとのW杯優勝経験者同士の夢の競演が実現する。

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