J1神戸“バルサ化”目指す バルセロナに2月初旬からスタッフ派遣

 J1神戸は19日、神戸市内で新加入発表記者会見を開き、昨季途中から指揮を執る吉田孝行監督(40)は「アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を必ず獲得する、その中にはタイトルも入っている」と今シーズンの目標を語った。

 躍進へのコンセプトは“バルサ化”となる。今季から就任した三浦淳寛スポーツダイレクター(SD)は、昨年楽天と4年間のパートナーシップ契約を締結したスペイン1部バルセロナの名を挙げ「そこのサッカーを目指したい」と明言した。

 伝統の堅守速攻から急激なスタイル転換となるが、三浦SDは「手を着けないと全く近付かない。ゲームを支配し、ボールを持って相手を動かすスタイルに変化していけたら」と変革へ迷いなく舵を切る。手始めに今季からフロント入りした強化部の林健太郎氏とスカウト部の平野孝氏を2月初旬からバルセロナに派遣。研修期間は未定だが、強化、育成などのノウハウを学び神戸に還元する。立花陽三社長は「ビジネスなので良い関係が築ければ」と期待した。

 三浦SDは「最強のヴィッセル神戸を作りたい」と高らかに宣言した。チームスローガンに加えられた「アジアNo.1クラブを目指す」という壮大な夢へ、新生神戸が第一歩を踏み出した。

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