今野、狙う日本歴代最年長W杯 優勝&猛アピールへ「顔から突っ込む」

 「サッカー・東アジアE-1選手権、日本-韓国」(16日、味の素スタジアム)

 サッカー男子日本代表は15日、2大会ぶりの優勝が懸かる韓国との最終戦に向けて、東京都内で冒頭15分間を除く非公開で最終調整を行った。戦術練習では2試合連続フル出場中のMF今野泰幸(34)が主力組のアンカーに入ったとみられる。出場すれば日本代表の歴代最年長記録となるロシアW杯に向けて全力を尽くす。

 決戦前夜の高ぶりが抑え切れない。2大会ぶりの優勝が懸かる日韓戦。今野の口からは「始まりのホイッスルから飛ばしていきたい。激しい試合になるし、一歩でも引いたら駄目。顔から突っ込むくらいの気持ちで戦いたい」と激しい言葉が次々とあふれ出した。

 非公開で行われた戦術練習では主力組でプレーしたとみられ、MF3人を逆三角形に配置した中盤の底(アンカー)に入った。3試合連続の先発出場が濃厚となり「ポジショニングが重要。自分は本能的に動いてしまうので、それを気を付けながら」とアンカーでのプレーを思い描いた。

 12日の中国戦後にはハリルホジッチ監督から「今野は素晴らしいゲームをした」と、名指しで絶賛されるなど存在感を増している。来年のロシアW杯にメンバー入りすれば、今野にとって3大会連続の大舞台。1次リーグ初戦のコロンビア戦を35歳4カ月25日で迎える。34歳で出場した02年日韓大会のFW中山雅史や14年ブラジル大会のMF遠藤保仁を上回り、日本代表の歴代最年長出場となる。

 日本のアンカーとして君臨するMF長谷部(E・フランクフルト)とのアンカー争いも現実味を帯びてきたが、「長谷部と比べないで。俺は長谷部じゃない」とプライドものぞかせた。「いろんな要求の中で自分の特長を出さないと生き残れない」と、日本の中盤でいぶし銀の輝きを放つ。

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