井手口、サヨナラ弾 格下北朝鮮にあわや引き分けも劇勝

 後半、ゴールを決め喜ぶ井手口(撮影・三好信也)
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 「サッカー・東アジアE-1選手権、日本1-0北朝鮮」(9日、味の素スタジアム)

 日本は終了間際にMF井手口陽介(21)=G大阪=が劇的なゴールを決め、1-0で北朝鮮を下した。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング55位の日本は、同114位の北朝鮮に対し、シュート数で上回られるなど苦戦したが、粘り強く守り抜き、最後の最後で振り切った。もう1試合は2連覇を狙う韓国が中国と2-2で引き分けた。大会は4チームが総当たりで争い、日本は12日に中国、16日に韓国と対戦する。

 夢への切符を手元に引き寄せた。引き分け濃厚の後半48分、MF井手口が劇的な“サヨナラゴール”を決めた。FW川又の左クロスをMF今野が頭で落としたボール。ペナルティーエリア手前から「最後やったんで、ふかさないようにだけ意識して蹴りました」と、丁寧に右足インサイドで国際Aマッチ通算2得点目を流し込んだ。

 W杯本大会のメンバー入りへ、国内組にとっては事実上最後のアピールチャンス。ハリルホジッチ監督も「W杯へのテストの場。たくさんの選手を見たい」と今大会を位置付ける。精彩を欠く試合内容にも「選手を入れ替えながらやっていきたい。連動の部分は期待できないかもしれない」と連係面は度外視し個人の結果を求めた。

 そんな中、井手口が輝きを放った。日本がW杯出場を決めた最終予選オーストラリア戦で代表初ゴールを決めて以降、代表での存在感を増してきた。指揮官は「最後にとても貴重なゴールを挙げてくれたが、試合中に戦っている姿は我々が知っている井手口に比べると少し疲労があるのかな」と注文も付けたが、その地位をさらに確固たるものにしたことは間違いない。

 だが、井手口自身は「個人よりチームとして優勝できれば全員がいいアピールになる」とチームの結果を追い求める。イングランド2部リーズからのオファーも届き、「自分の思ったことを貫き通していきたい」と欧州移籍も現実味を増す21歳が、W杯の舞台へさらに一歩近づいた。

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