柴崎“昇格”スペイン1部ヘタフェ移籍 レアル戦でクラブW杯の輝き再現だ

 サッカーのスペイン1部リーグ昇格を決めたヘタフェは17日、元日本代表MF柴崎岳(25)を2部のテネリフェから獲得したと発表した。4年契約で、関係者によると年俸は約1億円。テネリフェも契約延長を希望していたが、1部でのプレーを望む柴崎が移籍を決断した。21日に記者会見する予定。

 着実に歩みを進めてきた柴崎が、世界最高峰のスペイン1部で力を示すチャンスを得た。半年前に同2部のテネリフェに加入した直後は初の海外生活になじめず適応能力に疑問符も付いたが、出遅れを取り戻してリーグ戦12試合で1得点2アシストの活躍。確固たる評価を手にし、今回の移籍を勝ち取った。

 昇格プレーオフ決勝で放った輝きが決め手になった。テネリフェはヘタフェに及ばず敗退も、柴崎は2試合で2アシストを記録。関係者によると「対戦して最も嫌な選手だった」との評価がオファーにつながった。2部王者レバンテも獲得を検討したそうで、戦った相手を実力で振り向かせた。

 新天地でも期待されるのは、類いまれなるその攻撃センスだ。J1鹿島時代の16年12月。クラブW杯決勝でレアル・マドリードを相手に2得点を決めた。既に現地では当時の活躍を引き合いに「今度はヘタフェの選手としてレアルと対戦する」と報じられるなど、注目を集めている。

 柴崎はこの日、鹿島のクラブハウスを訪れ、かつての戦友たちと旧交を温めた。バルセロナなどの強豪との対戦も待ち受ける1部でどこまで戦えるか。W杯前の最後のシーズン。鮮烈なインパクトを残せれば、しばらく遠ざかっている日本代表復帰も見えてくる。

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