C大阪 7戦負けなしで4236日ぶりの首位 香川&乾の前で3発逆転勝ち

 「明治安田生命J1、C大阪3-1FC東京」(2日、日立柏サッカー場)

 C大阪がFC東京に3-1で逆転勝ちし、7戦負けなしで勝ち点を35に伸ばし、2005年の第33節以来、12シーズンぶりに首位に立った。鹿島は柏を3-2で下し、4連勝で同33として3位に。5日のG大阪戦(市立吹田スタジアム)で奪首を狙う。前節首位の柏は11試合ぶりの敗戦で、2位に後退した。

 蒸し暑い梅雨の夜空に、1万4305人の歓喜が響き渡った。C大阪が3得点でFC東京に鮮やかな逆転勝利。暫定ながら05年11月26日以来4236日ぶりにJ1首位に立った。原動力となったのは、かつてFC東京に在籍していたMF水沼とDF松田だ。

 1点を追う後半12分、水沼が右クロスでFW杉本の同点ヘッドをアシストすると、同18分には再び水沼のスルーパスから走り込んだ松田が「一瞬、時間が止まった」と冷静に逆転となる今季初ゴールを流し込んだ。

 古巣との対戦を控え燃えていた。松田は「(水沼)宏太と練習から気合を入れて、見返してやろうとやってきたことが実った」と胸を張った。左太腿負傷で離脱したMF清武の代役として先発した水沼も巡って来たチャンスに結果で応えた。「チーム全体が走れて体を張れている。1点取られても慌てないで余裕もある」。松田はJ2だった昨季との違いを実感している。

 スタンドには日本代表MF香川とFW乾が古巣の応援に駆け付けていた。香川はこの日行われた自身のイベントで「上がって1年目でこの順位は誰もが予想していなかったけど、チームのポテンシャルはすごい」と驚きを隠さなかった。

 前半戦17試合を最高の形で折り返したが、尹晶煥監督は「2ステージ制ならもっと喜んだ方々がいたかもしれないが、今は1ステージ制。まだ胸に(優勝の)星をつけることができていない」と独特のユーモアを交え表情を引き締めた。開幕前には9位以上を目標に据えていたが嬉しい誤算。14年のG大阪以来となる昇格即Vも、決して夢物語ではない。

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