川島、神セーブ連発 PK止めた!守護神健在 ドヤ顔も復活

 「W杯アジア最終予選、日本4-0タイ」(28日、埼玉スタジアム2002)

 “ドヤ顔”が帰って来た。GK川島永嗣(34)=メッス=はPK阻止などビッグセーブを連発し、UAE戦に続く先発で完封勝利に貢献。表情にも、力強い立ち姿にも自信が戻り、頼れる日本の守護神が復活を遂げた。

 最大のピンチは後半41分のPK。サポーターの大ブーイングを背に右に横っ跳びすると、相手のシュートにどんぴしゃり。右の拳を力強く握って雄たけびを上げた。代表通算74試合の経験から来る読みの鋭さを見せるも「なんとなく。タイミングを合わせていこうと思った」と謙遜した。

 ここ1年半で代表戦はわずか3試合目と、出場機会が限られていただけに「1試合に欠ける集中力はいつも以上だった。その中で止められたのはうれしい」と表情を緩めた。

 一時はチーム無所属が続き、正守護神の座を失った。ハリルホジッチ監督から「(試合で)プレーするかどうかは別問題」と第3GK、精神的支柱としての役割を任された時期もあった。苦難の日々を思い返し、「1日1日積み上げてきたものが形になってよかった」と感慨に浸った。

 この最終予選を通して初の2戦連続完封勝利に大きく貢献。クラブでの定位置確保は今後の課題だが、34歳のベテランの存在感は日本代表の大きな支えだ。

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