柿谷号泣…C大阪、3季ぶりのJ1復帰決定 清原の先制点守り切る

 C大阪-岡山 後半、先制ゴールが決まり歓喜するC大阪サポーター=金鳥スタ
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 「J1昇格プレーオフ・決勝、C大阪1-0岡山」(4日、キンチョウスタジアム)

 C大阪が3季ぶりのJ1復帰を決めた。清原翔平がCKのこぼれ球を押し込んだ先制点を守り切った。エースとしてチームを引っ張ったFW柿谷曜一朗は試合終了のホイッスルと同時に号泣した。昨年はプレーオフ決勝でリーグ戦上位の福岡に試合終了間際に追い付かれ涙をのんだが、その悔しさを晴らした。

 立ち上がりはリーグ戦上位のC大阪が試合を支配した。前半10分、11分、13分とミドルシュートを狙い仕掛けていった。雨が強まる中、岡山は36分に豊川がスルーパスに走り込んだが打ち切れずクリアされる。このプレーで得たCKで岩政がヘディングを放ったが、枠の上に外した。

 0-0で前半を終え迎えた後半7分。CKにソウザが頭で合わせたこぼれ球をスライディングで押し込んだ。ルール上、同点で90分が終了した場合はリーグ戦上位のC大阪(4位、岡山は6位)がJ1に昇格するため、岡山は残り時間で2得点が必要な状況になった。

 岡山は片山のロングスローから岩政が頭で合わせる戦法で同点を狙う。27分にはMF関戸に替えてFW藤本を投入した。対するC大阪はFWの澤上に替えてMF山村を投入。攻守の意識がお互いに鮮明に分かれ始めた。

 試合終了まで岡山はロングボールで攻め続けたが、最後までゴールをこじ開けられず、C大阪が守り切った。

 大熊清監督は「普通に戻る難しさとか、いろんなプレシャーもあった。サポーターの皆さん、セレッソすべての方々、歴史をつくってくれたみなさんのおかげです。ずっと苦しかったです。42(試合)プラスプレーオフ。すべて」とJ1で優勝争いを演じたこともあるチームがJ2を戦う難しさを振り返った。

 柿谷は「ただただ…うれしいです。やっぱり、キャプテンとしてスタートした1年でけがしてしまい…。本当にチームには迷惑をかけたんですけど、最後ピッチに戻ってこれて、最後みんなで勝ち取れたJ1への道なので、良かったです」と時折、言葉を詰まらせながら思いを語った。下部組織時代から育ててくれたC大阪というチームに対して、「最高のチームですし、何より5カ月間、ともに付き添ってくれたメディカルトレーナーの方には感謝を言いたいです。今日はサポーターも含め、みんなで喜びを分かち合いたいと思います」とあらためて感謝の思いをにじませた。

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