イングランド代表アラダイス監督 おとり取材で退任危機

 7月に就任したサッカー・イングランド代表のサム・アラダイス監督(61)が、英高級紙テレグラフのおとり取材で、40万ポンド(約5400万円)で移籍などに関する口利きの約束をしたとの報道を受け、イングランド協会(FA)が27日、調査を開始した。同紙など複数の英メディアは監督が退任に追い込まれる可能性を示唆。一大スキャンダル事件に発展しそうだ。

 これらはテレグラフ紙が行っているイングランドサッカー界の腐敗を追及する報道の一環。8月以降、アジアの代理人会社の代表らに扮(ふん)した同紙の記者がアラダイス監督と2度にわたって面談し、現在、国際サッカー連盟(FIFA)が禁止する選手の「第三者による保有」について「問題ない」と発言した。さらに40万ポンドで、FAの移籍規定に抵触しないよう、口利きを約束したことが問題視されている。(ロンドン・原田公樹)

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