FC東京・篠田新監督を正式発表「甘えは許さない」

 FC東京は26日、解任した城福浩監督(55)の後任として篠田善之監督(45)の就任を正式発表。新指揮官は練習前にサポーターに「選手とともに躍動感あふれるサッカーをしたい。引き続きサポートをよろしくお願いします」と所信表明した。また、安間貴義コーチのヘッドコーチ専任と、FC東京U-18の中村忠コーチのFC東京U-23監督と、トップチームコーチ兼任も併せて発表した。

 年間リーグ13位からの再建を託された、篠田新監督は就任後初となる練習でいきなり自分色を打ち出した。約2時間半の初練習中、グラウンドには指揮官の「走れ!走れ!」という声が常に響き、選手の息遣いも時間の経過とともに荒くなった。

 「練習の強度は上がると思う。森重も(若手の小川)諒也もピッチに立てば同じ。選手には甘えは許さないと伝えた」

 2008年途中から約3年間指揮を執ったアビスパ福岡時代は、攻守でアグレッシブなサッカーを標ぼうしてきた。さらに、12年からポポビッチ、フィッカデンティ、そして城福と、さまざまなタイプの指導者の下で4年半、東京のコーチを務めた。選手のプレーも性格も全て把握する篠田監督は「福岡時代がベースになるが、一番は選手の良さを引き出していきたい」と基本方針を明かした。

 「チームは自信を失いかけている。現実を受け止め、目の前の相手に勝ちながら本来の姿を取り戻したい」。自他ともに認める声の大きな指揮官が、色あせかけた苦境の青赤を鮮やかに染め直す。

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