G大阪・宇佐美“惜別アシスト”

 セレモニーで胴上げされるG大阪・宇佐美(撮影・山口登)
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 「J1、G大阪3-3名古屋」(25日、市立吹田スタジアム)

 ドイツ1部アウクスブルクに移籍するFW宇佐美貴史(24)の最終戦となったG大阪は名古屋と引き分けた。

 伝えたい思いがあった。アウクスブルクに移籍するG大阪FW宇佐美にとって、2度目の移籍セレモニー。「皆さんのおかげで、はい上がってこれた。2回のセレモニーは僕の誇りです」。前回は号泣した。この日は、ほんの少しの涙こそ見せたが、最後は笑顔でスタジアムの景色を目に焼き付けた。

 0歳からG大阪のサポーターとしてゴール裏で育った。満を持して渡ったドイツで夢破れ、どん底の状態でJ2だったG大阪に復帰。サポーターと共に復活劇を歩んできた。J1昇格、翌年に3冠、そして天皇杯連覇-。「皆さんと共に取れたタイトルは、僕の人生最大の誇りです。ボロボロになってもヨーロッパで頑張りたい」

 そして「またいつかこのクラブでやれることを夢見てます。このクラブで引退できれば幸せ」と復帰をサポーターに約束。それは「ガンバを背負うのは使命」という思いから口にした言葉だった。

 試合は2度勝ち越しながら、3-3のドロー。FKで2点目をアシストしたが、勝ち切れなかった。別れを惜しむようにスタジアムには“宇佐美コール”が響いた。ガンバの至宝が日本の、そして世界の至宝となるその日まで-。宇佐美は愛するクラブにしばしの別れを告げた。

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