６月のキリン杯を控えるサッカー日本代表の欧州クラブ所属選手６人が２４日、千葉県内での合宿をスタートさせた。バヒド・ハリルホジッチ監督（６４）は、２６日に発表されるキリン杯のメンバーについて「この大会に新しく若い選手を２人呼ぶ」と断言。９月から始まるＷ杯アジア最終予選前では最後の代表活動の場で、新戦力の招集を決めた。

　ハリルホジッチ監督が、キリン杯での若手発掘を明言した。欧州組を対象とした事前合宿の初日を終えると、同杯に向けて「この大会では選手を多く呼びたい。新しく若い選手を２人呼ぶ。試合で使うかはわからないが、ここに呼んで、どんな反応をするか見てみたい」と語った。

　指揮官の口から具体的な選手名は出なかったが、既に海外組が所属するクラブには招集レターを送付済みで、実質的な選考は終了。あとはＪリーグでハリルホジッチ監督の目に留まった若武者が呼ばれる見込みで、磐田ＭＦ小林祐希（２４）やＦＣ東京のＤＦ小川諒也（１９）らが“サプライズ招集”される可能性もゼロではない。

　キリン杯はＷ杯最終予選前では最後となる実戦の舞台。ＤＦ長友も「どんどん若い選手が出てこないと、日本サッカーのレベルは上がらない。僕ももっともっと刺激をもらいたい」と話すなど、競争激化を歓迎している。

　「就任２年目で、個人的にも組織的にも厳しいものを求めたい。大会に野心を持って臨む」と指揮官。積極的な若手発掘で、将来の日の丸を見据える。