J2熊本、半月ぶりに地元で練習再開

 熊本地震の影響で活動を休止していたJ2熊本が2日、熊本市内で約半月ぶりに全体練習を再開した。4月15日以来、約半月ぶりにチーム全体で体を動かした。選手たちは厳しい状況が続く中でも、県民とともに力強く立ち上がることを誓い合った。チームはリーグ戦の5試合が中止となり、15日のアウェー・千葉戦で復帰する。

 4月15日以来の練習は、全29選手、スタッフが犠牲者へ黙とうをささげた後にスタートした。選手たちは午前10時ごろに練習場に現れ、グラウンド中央で円になった。ミニゲームなどで汗を流す姿は活気に満ちていた。

 元日本代表FW巻は「練習を再開し、喜びと同時に責任感がある。熊本県の元気を全国に発信したい。サッカーを通して感動、夢、希望を与えたい」と言い切った。MF岡本主将も「練習を始めたら、もう言い訳はできない。熊本のために結果を出したい」と誓った。

 4月16日未明に最大震度7を記録した本震後、多くのスタッフや選手が「車中泊」などの不便な生活を強いられた。少しずつ復旧に向けて動きだしているものの、余震も続いており、自宅に帰れない選手が数人いる。

 リーグ戦5試合の出場を取りやめていたが、15日の千葉戦から復帰する。支援物資の拠点になっている本拠地、うまかな・よかなスタジアムでの開催を断念していた22日の水戸戦は、日立柏サッカー場で開催されることが決定。池谷友良社長は「被災地と(関東など)他の地域では温度差ができる。復興に向かう熊本の現状を全国に訴えたい」と説明した。

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