ベンチ禁止のシメオネ監督が遠隔操作?
「スペインリーグ、Aマドリード1-0Rバリェカノ」(30日、マドリード)
サッカースペイン1部リーグ、アトレチコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督がベンチ入り禁止処分中にも関わらず、観戦していたスタンドから遠隔操作で指示を出していた疑いが持たれている。スペイン協会の規定に抵触する可能性があるグレーな采配が問題視されている。
4月30日のリーグ、ラヨ・バリェカノ戦でのこと。1日のマルカ紙などによると来賓席で観戦したシメオネ監督の横にはGKコーチがイヤホンとマイクをつけて待機。同じくベンチ内でも先発出場したが、前半終了時に交代したキャプテンのMFガビがイヤホンをつけていた。状況証拠からシメオネ監督が2人を介して指示を出していたと考えられる。この作戦が功を奏したのか、後半9分に途中投入されたFWグリースマンが自身最初のプレーで決勝点を決め、アトレチコは1-0で勝利した。
問題となっているのは「ベンチ入り禁止処分の監督はどのような形でも試合に関与することができない」というスペイン協会規定に触れる可能性があるため。アトレチコのチーム責任者は「シメオネはイヤホンをつけていなかった。隣りの人物?私は知らない」と発言している。
アトレチコの本拠地スタジアムでは前節マラガ戦で、相手チームの攻撃中にベンチ周辺のピッチ外からボールが投げ込まれ、この責任を取らされる形でシメオネ監督が退場処分になった。その後の審査で同監督に罰金と今季終了まで3試合のベンチ入り禁止処分が出されていた。