“勤勉”ハリル監督に今年も期待

 短いオフを経て、再びサッカーシーズンが本格的に始まろうとしている。1月にはリオデジャネイロ五輪出場権を懸けて、手倉森誠監督率いるU-23代表がカタール・ドーハで激闘。下馬評は決して高くなかったが、五輪予選を兼ねたU-23アジア選手権を6戦全勝で優勝。文句なしの成績で、リオ五輪本大会の出場権を獲得した。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)やJリーグは2月下旬からスタート。2月29日からは、女子の五輪アジア最終予選(大阪)が開幕する。なでしこジャパンは前回ロンドン大会では、準優勝で銀メダルを獲得。昨年のカナダW杯でも準優勝と、近年は世界大会での成績も出し続けているが、アジア地区のレベルは高く、決して油断はできないなど、2月もイベントがめじろ押しだ。

 さて、バヒド・ハリルホジッチ監督が率いるA代表はというと、3月下旬にW杯アジア2次予選で最後の2試合となるアフガニスタン戦(同24日・埼玉)とシリア戦(同29日・埼玉)が、16年で最初の活動となっている。ハリルホジッチ監督は1月1日の天皇杯を視察後、フランスへと帰国。1月中は息子たちの結婚式などがあることもあり、休養に充てると話していたが、2月の予定については「欧州でプレーする代表選手に会いに行く。ディスカッションが目的だ」と語っており、精力的に動き出したころだろうか。

 昨年3月に指揮官が就任してから、もうすぐ1年。ハリルホジッチ監督はこれまでの監督とは違い、都内のサッカー協会に監督室を設置することを要望した。希望通りに作業スペースを確保した後は、ほぼ毎日協会で仕事をこなすという、日本人顔負けの“勤勉ぶり”を見せている。そんな指揮官を支える協会スタッフたちは「気が抜けないというか、我々も緊張感を持って仕事をしていますね」と苦笑い。そんな熱血指揮官はJリーグの開幕に合わせて再来日をする予定で「監督が帰ってきたら、いよいよ(代表活動が)始まるなって思います。今のうちに体力をつけておかないとですね」と、まるで選手のような話をするスタッフもいたほどだ。

 遠征の際の移動時にも「監督は必ずといって良いほど、サッカーの映像を見ている。日本代表チームの試合だけでなく、対戦国の映像、欧州サッカーなども見ていた」と研究に余念のないハリルホジッチ監督。フル充電の後に再スタートを切るハリルジャパンに、今年も注目したい。(デイリースポーツ・松落大樹)

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