ハリル監督「真の姿見せる」奪首へ万全

 「W杯アジア2次予選、シリア-日本」(8日、マスカット)

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は7日、W杯アジア2次予選・シリア戦の前日会見に臨み、「真の姿を見せないといけない」と強い口調で意気込みを語った。会見後には、スタッフを通じてマッチコミッショナーに試合会場の芝を短く刈るように要望した。負ければ自力1位突破がなくなる首位攻防の大一番を前に、万難を排して臨む。

 できることは何でもする。マスカット市内のホテルでの公式会見を終えたハリルホジッチ監督は、迎えの車に乗り込む前に、ロビーで立ち止まった。「マッチコミッショナーを呼んでくれ。芝生の状態を聞きたい」。シリア戦の運営責任者との面会を希望した。

 狙いは、ピッチコンディションを日本仕様に整えることだ。タイミングが合わず、直接会談はならなかったが、代表スタッフに対して「しっかり短く刈ってくれ。テヘラン(9月のアフガニスタン戦)のように長いのはダメだ。ローラーもかけて水もまいて、しっかり固めるように」と伝言を頼んだ。

 9月のアフガン戦でも、会見で同様の要求をしたが成果はなし。中立地とはいえ、アウェー側の要求が通る可能性は低いが、これも必勝を期すため。会見ではシリア戦を「我々にとって一番難しい試合になる」と位置づけ「真の姿を見せないといけない」と語った。

 過去のシリアとの対戦成績は7勝1分けと無敗だが「良い選手が何人かいる。ボスニアや、トルコ、UAE、イラクでプレーする選手がいる。シリアの個人のクオリティーを無視してはいけない」と警戒感を緩めない。

 前日6日に行った非公開の練習では、押し込んだ展開でDFラインを高く上げ、全体をコンパクトに保つ“省エネ戦術”も授けた。さらにこの日の会見では定刻に遅刻するほど、宿舎で長時間ミーティングも行った。「我々は自分たちの勝利を探すためにやってきた」。負けが許されない大一番。ハリルジャパンの真価が問われる。

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