岡崎、存在証明のゴールにこだわる
「W杯アジア2次予選、日本-カンボジア」(3日、埼玉)
サッカー日本代表は2日、試合会場の埼玉スタジアムで冒頭15分間を除く非公開で最終調整を行った。1トップでの先発出場が濃厚なFW岡崎慎司(29)=レスター=は「シンガポール戦の影を払拭するゴールが必要」と得点への強いこだわりを見せた。
日本を呪縛から解き放つ。0-0で引き分けた6月の2次予選初戦シンガポール戦。岡崎は「嫌な影を払拭するゴールが必要」と厳しい表情で訴えた。
シンガポール戦では23本のシュートを放ちながら最後までゴールを割れず、自身の連続ゴールも3戦で途切れた。「最後はみんな点が欲しくて中に入り過ぎてしまった」と反省を交じえ、「先制点がかなり大事になる」との考えを示した。
悲壮な覚悟も口にした。歴代3位となる代表通算44得点を重ね、押しも押されもせぬ日本のエースの座に就いた。ハリルホジッチ監督からはゴール近くに陣取って勝負することを許されるなど、絶対的な信頼を得ている。その分、責任も誰よりも重いと自覚する。「これで点を取らないと、自分は要らない存在」と言い切った。
「どう考えても負けちゃいけない(相手)」。代表通算45度目となるゴールで、自らの存在証明を果たす。