大儀見、米攻略へ「狙いは決まった」

 「カナダ女子W杯・決勝、日本-米国」(5日、バンクーバー)

 連覇を目指して宿敵米国との決勝に臨む日本代表は3日、ほぼ非公開で約1時間半調整した。

 FW大儀見の言葉に力みはなかった。「やることはやった。どうなるかも大体予測できている。だから何も新たに特別なことをしようと思わない」。それは泰然と決戦を待つエースの姿だった。

 今大会は全6試合にフル出場も、ゴールはエクアドル戦の1点のみ。ストライカーとして、もっとゴールは欲しい。だが、得点を狙うプレーだけをすると、全員攻撃、全員守備が信条のなでしこは機能不全に陥る。

 守備の時には必死で相手ボールを追い、攻撃の時には無駄走りになろうが、相手DF陣の裏へ抜けようと何度も試みる。エースがそんな献身的なプレーを繰り返しているから、チームは決勝へ勝ち上がった。「そこをしっかりやらないと最終的にゴールは来ない」と大儀見。佐々木監督もそうした自己犠牲のプレーを高く評価するから起用し続けている。

 なでしこは3日のミーティングで米国の攻略法を頭に入れ、その戦術練習にも励んだ。「狙いは決まった。大丈夫です」と大儀見。守備陣の穴を見つけ、どう攻めるかの道筋はついている。あとは最後のトリデ、GKソロをどう攻略するかだ。

 「他のGKとはちょっと次元が違う。ちょっとやそっとのチャンスじゃ入らない。かなり確率の高い得点機をつくり出さないと、ゴールは入らない」。自らゴールを決めて勝てば最高。たとえそうでなくても誰かがゴールを決めて、チームが再び優勝できれば、それもまた喜びとなる。

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