【本田・一問一答】来季ここに残りたい

 「イタリアリーグ、ACミラン3-0トリノ」(24日、ミラノ)

 セリエA第37節ACミラン対トリノが24日夜、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行われ、ミランが3-0で快勝した。ミランの日本代表FW本田圭佑は3トップの右サイドでフル出場した。ミランは前半にDFザッカルド、前半終了後にインザギ監督という2人の退場者を出しながらも、今季のホーム最終戦を勝利で飾った。以下、本田の一問一答。

     ◇     ◇ 

 -今季のホーム最終戦、退場者も出て難しい試合だったが、いい結果が出せた。

 「向こうは非常にモチベーションが高かったと思うし、退場してから余計に逆転しようと試みたと思う。でも逆にこっちは向こうのスペースを突けた。2点目が勝敗を分けたなというふうに思う」

 -その2点目で、いいパス交換からいい流れが生まれ、そして得点につながった。

 「もうカウンターしかなかったんで、こっちは」

 -ローマ戦、ナポリ戦の前半からチーム自体がパス交換で前につなぐような形でやってきた。本田選手自身もやりやすいタイミングでボールをもらえるようになったのではないか。

 「そのとおり。僕の記事を書く人が『非常に調子がいい』と思えば、それがそのまんま僕のフィーリングと連動していると思うので、ボールが入る回数が増えたりタメができると、見ている方にも感じてもらえると思う。欲を言えば最後のフィニッシュのところ、何度も言っているように前線にね。このミランというチームの前で生き残れるという、そのためには点を取らないと生き残れない。そういう意味では、今の前線はひと昔前に比べるとレベルが全体的に下がっている。こういう形で1年間、何とかレギュラーをキープできたけれど、来年からは本当の意味でのレギュラー争いが始まるのではないかと思います」

 -あと1試合残っているが、ミランがすでに来季の監督を探している。ミランにとって必要なのはどんな監督か。

 「経験豊富な監督であることは間違いない。われわれが必要としているのは、世界での勝ち方を知っている人間というのが必須なんじゃないかなと思う。でもそれに連動して、選手もやはり世界での勝ち方を知っている選手が求められてくる。そういう意味では今の経験値、実績、選手としては、全体的にやはり物足りないのかなというふうには思う」

 -世界というのはイタリアという意味でか。

 「もちろんイタリアでは確実にユベントスが勝っているところですよね。そこに現実がある。しばらくミランは(世界的レベルで)勝っていないわけで、そういう意味では、このチームにいるイタリア人も世界で勝っている実績のある選手は1人もいない。なおかつ、イタリア代表が正直少し低迷しつつある中で、イタリア代表の選手も少ない。イタリア代表で中心になっているような選手がおそらくミランに必要だと思う。何度も言っているように、簡単なプロジェクトじゃない。かつていろんな監督、アッレグリも調子の悪くなったミランを立て直すことができなかった。セードルフ、インザギ、彼らの情熱をもってしても変えることができなかった。選手にしてもバロン・ドールを獲ったカカ、バロテリ、ロビーニョ、本当に世界の最前線で活躍した選手でさえもこの難しいミランを立て直すことはできなかった。個人の損得でこのチームを去っていく選手は多いですけれど、少なくとも自分は来季、ここに必要とされるならばここに残りたいというふうに思っています」

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