ハリル監督、政情不安アウェー気にせず

 サッカーの2018年W杯ロシア大会アジア2次予選の組み合わせ抽選が14日、クアラルンプールで行われ、日本はシリア、アフガニスタン、シンガポール、カンボジアと同じE組に入った。バヒド・ハリルホジッチ監督(62)は「いいグループに入った。全部勝ちたい。(他国は)われわれのレベルにない」と揺るぎない自信を示した。一方、シリアとアフガニスタンは外務省が退避勧告をしている地域。アウェーでは中立地開催の可能性もある。

 ハリルホジッチ監督は早くも腕をぶした。「いいグループに入ったと思う。(他国は)ある程度のクオリティーはあるが、我々のレベルにはない」ときっぱり言い切った。

 さらに「全ての試合で簡単に勝てるわけではないが、目標はロシアのモスクワまで全部勝ちたい気持ちがある。良い準備をしていきたい」と意気込んだ。

 対戦経験では日本が圧倒している。シリア、アフガニスタン、カンボジアには無敗。シンガポールには過去、3敗しているが、78年7月を最後に負けていない。それだけに指揮官は「向上しながら戦っていかないといけない」と予選を通じての強化を見据えた。

 ただ、アウェー開催は不安の一つになる。特に地域過激派組織の活動が激しいシリアと、反政府武装勢力の活動があるアフガニスタンは政情が極めて不安。外務省のホームページでは、全土に退避勧告が出されている。

 ハリルホジッチ監督は「私は戦争を経験している。新しいことではない」と意に介していないが、日本協会関係者は「これから協議することになるが、他国(中立地)での開催可能性もあると思う」と硬い表情で話した。

 長距離移動や地域ごとの気候など、ピッチ外での細かいマネジメントを求められるのもアジア予選特有だ。「疲労回復が大事になると、スタッフにも伝えている」と指揮官。不確定要素を含みつつ、6大会連続のW杯出場を目指す戦いが始まる。

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