青山、代表初弾 30mスーパーボレー
「JALチャレンジカップ、日本5-1ウズベキスタン」(31日、味スタ)
日本は、MF青山敏弘(29)=広島、FW宇佐美貴史(22)=G大阪=とFW川又堅碁(25)=名古屋=の代表初得点などでウズベキスタンに5-1で大勝した。
鮮烈な一撃だ。0-0の前半6分、CKのこぼれ球をゴール正面で待ち受けたMF青山がダイレクトで右足を振り抜く。「絶対、枠に入れようと思った」。距離は約30メートル。長く、糸を引くような弾道はGKの手から逃げるように切れ、ゴール右隅に突き刺さった。
代表デビューから8試合目。度肝を抜いたボレーの初ゴールは、29日に5歳の誕生日を迎えたまな娘への贈り物にもなった。背番号28は、喜びに浸った。
新体制2戦目で初先発。ミドルシュートに加え、鋭い縦パスも通し、新指揮官の目指す縦に速いサッカーを具現化した。「こういうゴールを取れる選手だとアピールできた。やはりゴールは特別」と充実感を漂わせた。
昨夏のブラジルW杯。夢見た舞台は、先発した第3戦コロンビア戦のわずか62分間で終わりを告げた。「ここ(W杯)に来ることを目指してやってきたが結果を残すことを目指さないとダメ。結果を出せていないのは、来ることに値しないのと一緒」。自らを責め、試合後は涙に暮れた。
「もう過去のこと」とW杯は振り返らない。新体制初陣に招集され「最初に呼ばれたことは大きい」と手応えを感じている。何より欲した“結果”を手にした青山は、3年後へ言葉を紡いだ。「ロシア行きの船に乗りたい」-。