MF香川 トップ下で再び輝く

 「日本代表合宿」(25日、大分市内)

 サッカー日本代表は、冒頭15分間を除く非公開練習で合宿3日目の調整を行った。カウンター中心の攻撃練習に時間が割かれた。トップ下での起用が濃厚なMF香川真司(26)=ドルトムント=は「一番慣れ親しんだポジション」とこだわりを口にした。また、この日、全選手の背番号が発表された。

 “定位置”で輝きを取り戻す。4-2-3-1のトップ下での起用が予想されるMF香川は「自分にとって一番慣れ親しんだポジション。そこでやれたらうれしい」と、こだわりを隠さなかった。

 4-3-3が基本布陣だったアギーレ・ジャパンではインサイドハーフでプレーし、出場7試合でわずか1得点に終わっていた。ハリルホジッチ監督は背番号10の再生に向け、香川が最も得意とするポジションを与えた。

 この日の非公開練習では攻撃面に時間が割かれ、主にカウンター中心の戦術練習が行われたもようだ。香川の所属するドイツ1部・ドルトムントでも激しいプレスからのショートカウンター戦術を採用している。「速い攻撃をする上で連動性であったり前に行くスピード、力強さは大事。それはドルトムントでも同じ」と新指揮官の戦術に違和感はない。

 12年の英プレミアリーグ・マンチェスターU加入後は次第に輝きを失った。昨年8月に復帰し、調子を取り戻しつつある。代表合流直前のハノーファー戦(21日)で1得点。昨年9月の復帰初戦以来189日ぶりにネットを揺らした。

 「このチーム(代表)で長くやっているので求められるものも大きい」と自覚は十分。香川は背負い込んだ期待を、復活への力に変える。

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