本田開幕戦先制弾でミラン快勝!

 ラツィオ戦の前半、先制ゴールを決め、喜ぶACミランの本田(AP=共同)
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 「イタリアリーグ、ACミラン3-1ラツィオ」(31日、ミラノ)

 サッカーセリエA第1節ACミラン対ラツィオが8月31日夜(日本時間9月1日)、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行われ、ミランは日本代表FW本田圭佑の先制点などで3-1と開幕戦を飾った。本田は前半7分、FWエルシャーラウィのパスから本拠地で初ゴールを決めて、勝利に貢献した。本田は後半32分、DFアルメオと交代した。

 ミランは4-3-3の布陣で3トップは右から本田、メネス、エルシャーラウィと並んだ。チャンスは前半7分、ミランDFボネーラが左サイドのスペースにロングパス。これをエルシャーラウィがスピードのあるドリブルで持ち込み、逆サイドにいた本田にクロス。エリア内にいた本田はGKの動きを見て、右足でシュートを決めた。本田はチームメイトに祝福され、喜びを爆発させた。そしてその輪から解放されると、インザギ監督に向かって左の人差し指を何度も高く掲げ、感謝の意を表した。本田にとってセリエAでのサン・シーロ初得点、ミランのシーズン1点目、そしてインザギ監督がセリエAミランの監督として見守った初ゴールと初ものづくしの貴重な1点だった。

 ラツィオの選手からもしつこいマークを受け続け25分、ついにマンマークから本田にスライディングしたラツィオDFラドゥにイエローカードが出た。後半7分にはこのラドゥとDFバスタのマークを振り切って、ドリブルで20メートルほどを駆け上がるプレーには観客が湧いた。11分には中央にいた本田が起点となって右サイドを上がってきたDFアバーテにパス。これをアバーテが前へ持ち込んでМFムンタリにセンリングを上げた。ムンタリがゴールを決めてミランは2-0とし、本田はうれしさでムンタリに飛びついた。ミランのメネスが18分、エリア内でラツィオDFデヴィルイからファウルを受け、PKのチャンス。これをメネスが決めミランは3-0とリードを広げる。しかし22分、ミランDFアレックスのオウンゴールで1点を失い、3-1でゲームセットとなった。

 試合後、公式サイト、ミラン・チャンネルのインタビューに英語で応じた本田は「エルシャーラウィのアシストは完璧だった。とても貴重なものだった。自分らしくという意味ではまだ満足していないし、まだもっとやれることがある。ここまで厳しいトレーニングを積んできた。我々も米国でハードな練習をしてきた。チームとしても昨シーズンはあまりうまくいかなかった。プロの選手らしくあれというインザギ監督に適した選手になる必要がある。監督はプレー面でも多くのアドバイスをくれた。今季いいスタートを切るために、今日の勝利は我々にとって必要だった」とコメントした。

 本田はシーズン前の練習試合、プロ・ピアチェンツァ戦、バレンシア戦、TIМ杯のユベントス戦に続いてこの日の得点で4試合連続ゴールを決めている。右サイドのポジションで起用し続けてきたインザギ監督に、この日の得点は恩返しになった。

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