マンU香川“戦力外”でドルトに放出か
サッカーのイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドが、アルゼンチン代表MFディマリア(26)をスペイン1部リーグのレアル・マドリードから獲得すると25日、英スカイスポーツ(電子版)が報じた。開幕から2試合続けて出番のない香川真司(25)はさらに窮地に追い込まれる中、古巣のドイツ1部リーグ・ドルトムントへの放出話も浮上した。
もはやマンUにおける香川の立場は“風前の灯”だ。ディマリアは2010年にベンフィカ(ポルトガル)からRマドリード入りし、昨季の欧州チャンピオンズリーグ制覇などに貢献した。W杯ブラジル大会では負傷で準決勝と決勝を欠場したものの、準優勝したチームをメッシともに引っ張った。今回の移籍金は、英国史上最高額となる移籍金5970万ポンド(約103億円)。格から見ても香川は足元にも及ばない。
香川は開幕2戦目となった24日のリーグ戦、サンダーランド戦でもベンチ入りしたが、初戦に続き出番がなかった。開幕前の強化試合では守備的MFで試されたが、この試合で後半途中から、そのポジションに起用されたのはベルギー代表の19歳、ヤヌザイだった。
ファンハール監督は香川を起用しなかった理由を問われると、「米国での強化試合で試したが、私の希望と哲学を満足させなかった」と説明。“本職”であるトップ下もMFマタが確固たる地位を築いており、香川は事実上“戦力外”の烙印を押されたといえる。
くしくもこの日、英国のサッカー専門メディア「コートオフサイド」は香川の古巣であるドルトムントへの復帰の可能性を報じた。今夏の移籍市場締め切り(31日)まであと6日。立場を失った香川の去就をめぐる動きが慌ただしさを増してきた。