「ブラジルW杯・B組、スペイン0-2チリ」(18日、リオデジャネイロ)
ディフェンディングチャンピオン、そして世界ランク1位のチームには見えない、ふがいない戦いぶりだった。スペインは初戦のオランダ戦で1‐5の大敗を喫し、デルボスケ監督はパスサッカーの柱となる34歳のMFシャビを先発から外した。だが、エネルギッシュに動き回るチリに気迫で押された。
前半20分、中盤でのパス回しをカットされ、あっという間の逆襲でバルガスに先制点を許した。43分には直接FKをGKカシリャスがパンチング、ところがボールはアランギスの足元へ。右足のトーキックで致命的な2点目をたたき込まれた。後半は懸命に反撃に出たが、8分にゴール前でフリーになったブスケツがシュートを外すなど、チリの倍以上となる15本のシュートを放ちながらノーゴール。2試合を通じて本来の姿を見せることは、ほとんどなかった。
イニエスタをはじめ栄光を独占してきた選手たちはぼう然。デルボスケ監督は「言い訳はしない。(敗退は)もちろん悲しい。オランダ戦の後半と、きょうの前半が悪過ぎた。勇気のないプレーで限界まで戦っていなかった」と厳しい表情。3連覇がかかる16年欧州選手権まで契約を延長している指揮官だが、進退問題が浮上するのは避けられないだろう。
1934~38年のイタリア、58~62年のブラジルに続く3度目の連覇を目指したが、“史上最速”のたった2試合で野望がついえることを誰が予想できただろうか。カタール移籍が報じられたシャビが代表から退くのは確実。マラカナンで沈んだ“無敵艦隊”は、世代交代を加速させて再浮上を期す。