リトルなでしこ“本家”に続きW杯制覇

 「U‐17女子W杯・決勝、日本2‐0スペイン」(4日、サンホセ)

 日本が初優勝した。国際サッカー連盟(FIFA)主催の大会を日本が制したのは、11年女子W杯に続いて2度目。主将の杉田妃和=ひな(17)=静岡・藤枝順心高=が最優秀選手に選ばれた。日本は前半5分、西田明華=めいか(16)=C大阪堺レディース=が先制し、後半33分に児野楓香=ふうか(16)=静岡・藤枝順心高=が加点した。高倉麻子監督(45)は日本の女性監督として初めて臨んだ年代別のW杯で快挙を達成した。

 主将の杉田が満面の笑みでトロフィーを掲げると、「リトルなでしこ」は色とりどりの紙吹雪を浴びながら大はしゃぎした。1次リーグから6連勝で文句なしの戴冠。6年後の東京五輪にも弾みがついた。高倉監督は大一番を勝ちきった選手を「この重圧を乗り越えたことは自信になったと思う。勇気を持って戦ってくれた」と、ねぎらった。

 準決勝までは前回大会を経験した杉田らがチームを引っ張ってきたが、決勝の大舞台で控えが力を見せた。2度目の先発となった西田が先制。「絶対に結果を残そうと思った」と言い前半5分、松原(C大阪堺レディース)のループ気味のシュートがバーに当たった跳ね返りを逃さず押し込んだ。

 勝負を決めたのは途中出場の児野だ。スペインの厳しいプレスに押された時間を耐え、迎えた後半33分。小林(宮城・常盤木学園高)のパスに抜け出して冷静に右足で蹴り込み「きょうのプレーが一番良かった」と胸を張った。

 20代前半で迎える東京五輪では、フル代表「なでしこジャパン」での活躍を期待される。日本サッカー協会・大仁邦弥会長も「全員で攻め、全員で守る日本らしいサッカーができた。2020年東京五輪に向けていいスタートが切れた」と高評価。96年アトランタ五輪の出場経験を持つ高倉監督は「優勝はとても良かったけど、まだまだ足りないことだらけ。さらに伸びていってほしい」と成長を促した。

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