横浜M俊輔は自然体「妙な緊張感ない」

 「天皇杯・決勝、横浜M‐広島」(1月1日、国立競技場)

 サッカー天皇杯全日本選手権は1月1日午後2時から、改築前の東京・国立競技場では最後となる決勝が行われ、J1で2連覇を達成した広島と、同2位の横浜Mが対戦する。両チームは31日に最終調整した。横浜MはMF中村俊輔(35)が平常心を強調。樋口靖洋監督(52)は樋口家の『シルバーコレクター』返上へ気合を入れた。横浜Mが勝てば21年ぶり7度目の頂点。広島が勝てば、前身の東洋工業時代の1969年度以来、44年ぶり4度目の優勝となる。全体練習が終わってから約1時間、ボールと戯れるように俊輔はFK、シュート練習をこなしてピッチを後にした。

 「準備? まあ、特別なことはしない。(リーグ戦最後の2試合の)新潟戦や川崎F戦の前みたいな、妙な緊張感はない。なんだろう。普段どおりやれた」と元日決戦前の練習を振り返った。リーグ戦では「最後の2週間は苦しかった」というチームのエース、主将としての苦悩はない。大みそかの宿舎でも「変わったことはしない」と俊輔。淡々と決勝を迎えることになる。

 クラブとしては、天皇杯優勝はJリーグ開幕前の1993年1月1日に達成したのが最後。今回勝てば21年ぶりとなる。「子供のころとか、なんで何回も(日産は)天皇杯勝てるんだろうと思って見てた。(木村)和司さんとか(水沼)貴史さんとか、レナトとかオスカーとか…」と当時のイレブンの名前を挙げて、テレビで見ていた天皇杯優勝を振り返る。

 対戦する広島とはリーグ戦で2連勝しているが「お互い、リーグ戦の時のベストではできない。我慢の試合になる。ギリギリ届くかどうかのクロスだったり、打てるかどうかのシュートだったりがやれるか。小さいことの積み重ね」と試合を予想した。

 あと一歩で届かなかったリーグ戦の悔しさはまだある。だが、「いい締めくくりにしたい。良いお年を」とグラウンドを後にした俊輔の表情は、気負いもなく自然体だった。

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