INAC4冠王手 澤「取りたい」

 「サッカー皇后杯・準決勝、INAC神戸3‐2伊賀」(21日、NACK)

 準決勝2試合が行われた。INAC神戸は3‐2で伊賀を振り切って4大会連続の決勝進出を果たし、史上初の1シーズン4冠(リーグ戦、リーグ杯、クラブ選手権、皇后杯)と史上2チーム目の大会4連覇に王手をかけた。もう1試合は、新潟が2年ぶり2度目の決勝進出を決めた。決勝は、23日にNACK5スタジアム大宮で行われる。

 最後は女王が勝利をさらった。2‐1で迎えた終盤の後半41分、GK海堀が自ゴール前で伊賀のFW阪口にパスを“プレゼント”し、MF小林に同点ゴールを許してしまう。しかし、慌てて崩れるどころか直後にMF池笑然が決勝ゴールを決め、地力の違いが際立つ結果になった。

 フル出場のMF澤穂希(35)は、「何とか勝ってホッとしています。延長戦がよぎりましたけどね」と話しながらも余裕の笑み。ボランチとして攻守のバランスを保つことを重視したため、シュートは後半のヘディング1本だけだったが、「後ろから見ていて、前の3人が頼もしかった」と、仲間の得点をたたえた。

 4冠達成で今季を終えることを目標に、チームは一つになっている。23日の決勝戦は中1日の強行軍だが、準決勝を終えた直後にスタッフが脚だけの交代浴を準備し、疲労回復に努めた。9月に岡山湯郷に敗れリーグ戦の無敗が48試合で止まった今季、最強を証明するには取れるタイトルを全部取るしかない。

 皇后杯だけを取っても第2回から8回大会まで7連覇した清水第八以来の4連覇がかかる。澤は「ここまで来たら4冠を取りたい。新潟は守りも堅いけど、引いた相手を崩せたらいい」と力強かった。

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