神戸、奥井弾で昇格ライバル山形撃破

 「J2、神戸1‐0山形」(7日、ノエスタ)

 各地で11試合が行われ、首位の神戸はDF奥井諒(23)の今季初ゴールで山形に1‐0で勝利。今季2度目の3連勝で勝ち点を18に伸ばし首位を堅持した。岡山が札幌を3‐2で下して同13の2位に浮上し、千葉が群馬を2‐0で退けて3位。G大阪‐東京Vは0‐0で引き分けた。

 無心で右足を振り抜いた。「迷いはなかった」‐。2位山形をホームに迎えた首位攻防戦。0‐0の後半6分、MF橋本のパスを受けたDF奥井が、約20メートルのミドルシュートを豪快に沈めた。今季初ゴールとなる一撃は、昨年11月17日のFC東京戦以来となるプロ通算2得点目。背番号25は「たまたまです」と少し照れながら振り返った。

 果たさなければいけない約束がある。ろっ骨の腫瘍の切除手術を受け一時休養中のDF北本から、得点とアシストを合わせて「15」というノルマを与えられた。「勝手に決められた」と奥井は笑うが、「いつもお世話になっている大好きな先輩」の期待に応えるため、この日も何度も右サイドを駆け上がった。試合後には、観戦した北本から「やっと1点やな」と声を掛けられたという。

 試合終了間際には、時間の使い方をめぐってMF橋本とMF田中が激しく議論する場面があった。安達監督が「中心選手が意見をぶつけ合ってくれている」と言うように、単なる仲良し集団ではなく、勝つための集団として本当の意味でチーム一丸となっている。

 指揮官が「勝ち点3以上の価値がある」と話していた重要な一戦を、4試合ぶりの無失点勝利でつかみ取った。2位に勝ち点5差をつけた神戸が、1年でのJ1復帰に向けて頭一つ抜け出した。

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