ザック監督重要戦術を原委員長バラした

 日本サッカー協会の原博実技術委員長(54)が12日、仙台市内で開かれた指導者対象のシンポジウム「フットボールカンファレンス」(サッカー会議)で、日本代表のザッケローニ監督が重視する基礎戦術の「秘密」を初めて解き明かした。

 DF今野(G大阪)ら現役選手、森保監督(広島)らJクラブ監督、全国の指導者ら約1000人の出席者を前に、原委員長は「あまり言うと(ザック監督に)怒られる」と言いながらも、「ザック監督の考えているカギはFWの動き」と日本代表の公式戦の映像を見せながら指摘。1トップの位置取りとその狙い、「監督が口うるさく言う」という体の向きやタイミング、サイドでの数的優位の作り方などを懇切丁寧に説明し、「細かい戦術よりシンプルな動きの組み合わせでサッカーをしている」と解説した。

 さらに、特別編集した非公開練習の映像まで披露。局面や相手の反応によってパターン化された戦術の一端まで明かし、原委員長は「怒られるので練習の映像まで見せたことは監督には内緒にしてください」と、日本サッカーの発展のために“体を張って”尽力していた。

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