「J1・第31節、川崎3-2千葉」(8日、等々力)
川崎はFWレナチーニョ(22)がハットトリックをマークして千葉に3-2で競り勝ち、首位を守った。2位鹿島は山形に2-0、3位G大阪も京都に4-1で快勝した。千葉は3試合を残して16位以下が確定し、J2降格が決定。前身の日本リーグ、古河電工時代を通じて初の下部リーグ転落となる。浦和はFC東京を1-0で下し、神戸は名古屋に0-1で敗れた。
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MF中村憲はヒーローインタビューで、リポーターを制すと、ナビスコ杯表彰式で選手が見せた態度の悪さについて改めて謝罪した。「本当にすいませんでした。これからは前を向き、皆さまの声援に恥じることのないように頑張りたいと思います」と話すと、深々と頭を上げた。
覚悟の出場だった。前半38分にシュートした際、3日のナビスコ杯決勝後から違和感を抱えて右足が悲鳴を上げた。ハーフタイム、異変に気付いた関塚監督から状態を問われたが交代を拒否。「今日の試合がどれだけ大事か分かっていた。今日だけは自分から代わろうと思わなかった」。右足がけいれんする後半ロスタイムまで強行出場。その執念は2点目を奪われた直後の勝ち越しにつながった。
出直しの一戦だった。試合前に武田社長以下、関塚監督や選手、スタッフがスーツ姿で整列し、15分にわたってサポーターに謝罪。武田社長がフェアプレーへの誓いを述べる間、クラブの自主処分(出場停止)を受けたDF森は号泣しながら頭を下げ続けた。紳士的プレーに徹し、前半8分にはFWレナチーニョがエリア内で倒されたが抗議はしなかった。交錯した相手を助け起こすなど、思いを表し続けた。
監督会見でも関塚監督は真っ先に謝罪するなど、初Vをたぐり寄せた勝利にも笑顔はなかった。中村憲は強行出場の代償として、右足内転筋筋挫傷(全治2週間)で日本代表南ア遠征辞退が決まった。勝ってみそぎが済むわけでもない。だが戦うしかない。「フェアな戦いで勝利することが信頼回復につながる。1つ1つ積み重ねていきたい」(関塚監督)。王座よりも大きなものを取り戻すため、川崎は前に進む。







