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ツネ様舞った!起死回生オーバーヘッド弾

 後半、同点のオーバーヘッドシュートを決める神戸・宮本=等々力
 後半、同点のオーバーヘッドシュートを決める神戸・宮本=等々力

 「J1・第18節、川崎2-2神戸」(18日、等々力)

 神戸はアウェーで川崎と対戦。1-2で迎えた後半24分、DF宮本恒靖(32)が鮮やかなオーバーヘッドを決めて同点。宮本にとってJ復帰後初、3年ぶりのリーグ戦ゴールで、過去公式戦全敗だった鬼門・等々力での連敗を5で止めた。14連敗中だった大分は、強化担当の松山博明氏が暫定的に指揮したが、2位・浦和に1-0で勝って連敗ストップ。首位の鹿島は清水と引き分けたが、勝ち点を43に伸ばしてJ1記録に並ぶ16試合連続負けなしとした。

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 敵、味方、サポーター、その瞬間、誰もが目を丸くした。1-2で迎えた後半24分、左サイドからのクロスを、ペナルティーエリア内でDF宮本が胸トラップ。ボールは頭上へと上がった。「トラップが浮いた瞬間によぎった。いい高さに上がったんで」。そしてツネ様は舞った。漫画でしか見られないような鮮やかな右足オーバーヘッドが、ゴール左隅へ。自身3年ぶりの公式戦ゴールが、執念のドローを呼んだ。

 まさに値千金の一発だった。これまで神戸は等々力で公式戦5戦全敗。この日も日本代表MF中村憲を起点に圧倒的な攻撃力を誇る川崎に、完全に試合を支配された。しかし、神戸の中で唯一、この鬼門に好相性を誇っていた選手が宮本だった。G大阪所属時の05年の最終節には同地で逆転リーグ優勝を決めており、ゴールも奪っていた。「等々力は本当に何かあるのかなと思いますね」。思い出の地に新たな伝説を刻み込んだ。

 宮本本人でさえ「まったく実感のないゴールだった。今までもないし、これからもたぶんないでしょうね。今はとにかくビデオが見たい」と話すスーパーゴールに、周囲も驚きを隠せない。和田監督が「あんな奇麗なオーバーヘッドは初めて見た。見れたことに感動した」と話せば、FW大久保にいたっては「打つな〜って思ったけどね。絶対入らんと思った。打たな分からんもんやね」と、思わずうなった。

 降格圏からの脱出とはいかなかったが、リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎相手に敵地でもぎとった勝ち点1は、今後に向けて大きな収穫。「ようやく自分たちの形が作れるようになってきた。この勝ち点1をプラス材料にしたい」と、宮本。等々力を驚がくさせたミラクルゴールが、再進撃の号砲となるか。

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