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鹿島連覇へ!岩政ロスタイム劇弾!!

 後半ロスタイム、劇的なゴールを決め大喜びの鹿島・岩政(中)=カシマスタジアム

 「J1・第33節、鹿島1-0磐田」(29日、カシマ)

 首位鹿島は後半ロスタイムにDF岩政大樹(26)が劇的な決勝弾を決めて1-0で勝利し勝ち点60。川崎がFW鄭大世(24)の2ゴールなどで神戸に4-0で圧勝して同57としたため、優勝の行方は1シーズン制導入後4季連続で最終節(12月6日)にもつれ込んだ。優勝争いは、30日に札幌と対戦する同55の名古屋を含めた3チームに絞られたが、鹿島は圧倒的優位を保ってアウェーの札幌戦に臨む。浦和はG大阪に0-1で敗れ、優勝の可能性が完全消滅した。

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 抑えられなかった。ホーム最終戦でマイクの前に立ったオリベイラ監督は身を震わせ、顔をゆがめた。「今年もタイトルを取れるかもしれない。去年も苦しかったが今年はもっと苦しい。神様が鹿島にもう一度喜びを与えるための試練をくれたんだと思う」。指揮官のほおに伝う涙に、3万観衆が総立ちになった。

 劇的だった。磐田の5バック布陣に苦しみ、引き分けも覚悟した“後半49分”。規定のロスタイム4分終了間際、MF増田のFKに、今季1得点止まりだった187センチの長身DF岩政が飛び込んだ。弾丸ヘッドがゴールに突き刺さると、優勝が決まったかのように歓喜の輪ができた。「決まるならセットプレーと思った。最後の最後で来るとは。信じられない」。沈着なストッパーも興奮を抑えられなかった。

 一丸の勝利だった。左ひざ負傷で離脱中のMF小笠原はスタッフに全選手のユニホームを会場に持ち込むように依頼。自身やDF中田ら負傷者、ベンチ外選手を含めた全員が、ベンチ入りメンバー同様にユニホームをまとい、試合直前に円陣を組むための案だった。

 今季絶望の主将が訴えたかったのは“だれもが同じ気持ちで戦っている”という思い。「僕の点のために田代がニアでつぶれ、青木、慎三(興梠)もコースを作ってくれた。みんなのゴール」(岩政)。昨季から激減したセットプレー弾が、ここ1番で生まれたのも団結があったからだ。

 優勝騒ぎのホーム側ゴール裏には虹が架かっていた。前人未到の2度目の連覇を約束するような“天啓”に、DF内田は「サッカーは面白い。鹿島は強いよ。底力がある。地力がないと、こんな勝ち方できない」とため息を漏らす。史上初の偉業は、もう目の前にある。

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