谷口将隆、世界初挑戦で王座奪取ならず サルダールに大差判定負け

 「ボクシング・WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」(26日、後楽園ホール)

 同級2位の谷口将隆(25)=ワタナベ=は3-0(118-110、117-112×2)の判定で、王者ビック・サルダール(28)=フィリピン=に敗れ、世界初挑戦での王座奪取はならなかった。

 谷口が挑んだ王者は日本でもおなじみのサルダール。昨年7月に谷口の出身地でもある神戸で、山中竜也(真正)に挑み、7回にダウンを奪って判定勝ちした。15年の大みそかには名古屋で、当時この王座を保持していた現WBO世界フライ級王者の田中恒成(畑中)に挑戦し、5回にダウンを奪いながら6回に逆転KO負けしている。

 強打の王者に対して、サウスポーの技巧派・谷口は初回から左ボディーを打っていく。中盤も左ボディーを決めるなどしたが、決定打は打ち込めず、最終ラウンドのゴングを聞いた。

 谷口は神戸一高、龍谷大でアマチュアで活躍後、上京してワタナベジムから16年4月にプロデビュー。WBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(ワタナベ)とは同期入門となる。17年4月の日本同級王座決定戦、同年11月の東洋太平洋同級王座挑戦はともに判定負けした。しかし昨年11月にバンコクでのWBOアジア・パシフィック・ミニマム級王座決定戦に判定勝ち。世界ランク入りして今回のチャンスをつかんだ。戦績は14戦11勝(7KO)3敗。サルダールは22戦19勝(10KO)3敗となった。

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