RIZIN・大砂嵐、総合デビューでサップに敗北 “ガス欠”で背中見せる醜態

ボブ・サップ(左)のパンチを食らう大砂嵐=さいたまSA
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 「総合格闘技・RIZIN」(30日、さいたまスーパーアリーナ)

 元大相撲幕内の大砂嵐(26)=エジプト=が総合格闘技デビュー戦でボブ・サップ(45)=米国=に3-0の判定で敗れた。

 相手のサップは元大相撲横綱の曙と格闘技の舞台で2度戦って2勝。大砂嵐は心不全で長期入院を続けている大相撲の先輩のリベンジを誓って対戦を実現させた。

 米国で元UFCヘビー級王者ジョシュ・バーネットの指導を受けた大砂嵐は、日本では悪役レスラーに使われる「吹けよ風、呼べよ嵐」を入場曲にし、エジプトのファラオにふんして登場。開始早々、身長189センチ、体重160キロの恵まれた肉体を生かして、身長200センチ、体重159キロのサップに猛然とパンチのラッシュを仕掛けて右こめかみから出血させるが、その後はにらみ合う展開が続いて1回を終える。

 続く2回。大砂嵐は組み付くと右のすくい投げでテークダウンさせるが、グラウンドでは一日の長があるサップに上に乗られ、防戦一方でゴングに救われたが、しばらく立ち上がれないほどのスタミナ切れを起こした。

 3回に入ると運動量が大幅に落ち、サップの連打におされ、背中を向けて逃げるなどの醜態を見せる。最後は両者が大きく距離を取ってにらみ合う消極的な戦いが続いて試合終了。両者は健闘をたたえ合う抱擁を交わしたが、場内からは笑いももれるなど、異様なムードに包まれた。

 史上初のアフリカ大陸出身でイスラム教徒の力士として注目を集め、西前頭筆頭まで登り詰めたが、無免許運転で追突事故を起こし、今年3月に志半ばで引退。総合格闘技に活躍の場を求めたが、スタートはほろ苦い物となった。

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