覚せい剤使用の女子プロレスラー浜田文子に有罪判決、涙の謝罪会見で引退明言

 謝罪会見で涙を流す浜田文子=東京都千代田区の弁護士会館
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 覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪に問われた女子プロレスラー浜田文子(37、本名アヤコ・バレンティナ・ハマダ・ビジャレアル)は18日、東京地裁の初公判で起訴内容を認め、懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決が下された。同日、都内で謝罪会見を行い、プロレスを引退することを明言した。

 会見では終始うつむきながら涙をこらえ、何度もため息をついた文子は「この度は本当にたくさんの方々にご迷惑をおかけしたことを反省して、申し訳ない気持ちでいっぱいです。二度とこんなことをしないように前を見て進んでいきたいと思います」と謝罪。公判では「17歳からプロレスをしてきて、プロレス以外の仕事をしたことがなく、家族もプロレスラーで、プロレスは人生そのもの。自分ではプロレスは続けるべきではない。やめるしかないと考えている」と話したとのことで、「自分が考えて出したのが引退という結果」と明言した。

 文子は被告人質問で覚せい剤を使用した理由を「膝の脱臼、手の骨折などボロボロの状況の中で頑張っていたけども、認めてもらえない気持ちがあった。メキシコと日本にいる家族のことでも悩み、追い詰められた状況の中で使ってしまった」と説明したとこのと。使用したのは起訴された事実の1回のみで、使用前にも何度か買ったことがあるが、怖くなったり、これは悪いことだと思って捨て、買っただけで満足していたとのこと。数名でルームシェアしていた自宅に持って帰ってしまったことがあり、たまたま1人しかいなかったので、使ってしまったという。

 会見の最後には「思い出と言うより、たった1回の間違いで20年間が終わってしまうことがいい例になれば、と考えています」と、今回の件が教訓になることを願った。

 文子はメキシコ出身で父がプロレスラーのグラン浜田、母がメキシコ人。保釈されてからは父の自宅で生活し、知人の紹介で掃除の仕事などをしてきたが、日本語とスペイン語を話せることから、今後は通訳などの仕事で社会復帰する意向を示した。

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