「ボクシング・ＷＢＯ世界ミニマム級タイトルマッチ」（１８日、神戸ポートピアホテル）

　ダブル世界戦のメインイベントでＷＢＯ世界ミニマム級タイトルマッチが行われ、王者の山中竜也（２２）＝真正＝が８回終了ＴＫＯで、同級４位モイセス・カジェロス（２８）＝メキシコ＝を退け、昨年８月に獲得した王座の初防衛に成功した。

　左フックをもらい動きの止まった８回終了後に棄権を申し出た。カジェロスは左ほほが腫れた状態で取材に応じた。「非常に疲れてしまった。相手はスピードがあり、私のスタイルが通じなかった」とギブアップの理由を説明した。

　序盤から前に出て左右のフックを狙ったが、山中の機動力の前に空転を続けた。「非常にいいボクサー。リスペクトできる」と王者の印象を語った。「あきらめる気はなかったが、疲労が重なってしまった」と力なく話した。