王者・岩佐、初防衛も不満のV1 大差判定勝ちも自虐「最弱チャンピオン」

 「ボクシング・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(1日、両国国技館)

 ダブル世界戦が行われ、IBFスーパーバンタム級は王者の岩佐亮佑(28)=セレス=が同級13位のエルネスト・サウロン(28)=フィリピン=を3-0の判定で下し、初防衛に成功した。

 最後は勝負に徹した。大差判定勝ちで初防衛に成功した岩佐だったが「見ての通り最弱チャンピオン。現状はこんなもん。今日の試合が現実」と自虐的に頭を下げた。序盤から圧倒的にポイントを積み上げたが、ガードを固める挑戦者にてこずり仕留め切ることはできなかった。最終2回は勝利を最優先。セレス小林会長は「俺が倒しにいかなくていいと言った」と明かした。

 昨年10月に元世界3階級王者の長谷川穂積氏と会食し「うまい岩佐ではなく強い岩佐を見たい」と言葉を掛けられた。名王者からの金言を体現することができず「強さを見せられなかった。ずるいボクシングだけだった」と反省が口を突いた。

 それでも鬼門を制した。スーパーバンタム級の日本人王者として、西岡利晃以来となる初防衛。デビューから9年がかりで手にしたベルトを死守した。次戦は同級1位ドヘニー(アイルランド)との指名試合が濃厚。苦手とするサウスポー同士の対戦は、求める“強さ”を証明する一戦となる。

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