【具志堅会長独占手記】いつか野球場で世界戦を まな弟子・比嘉が15連続KOでV2

 「デイリー後援・ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(4日、沖縄県立武道館)

 具志堅用高会長(62)がデイリースポーツに喜びの独占手記を寄せた。まな弟子の比嘉大吾(22)が沖縄で2度目の防衛に成功。1981年3月、14度目の防衛をかけ、地元沖縄で行われたWBA世界ライトフライ級王座戦で12回KO負けした具志堅会長にとっても忘れられない一日になった。

  ◇  ◇

 とにかく沖縄で勝てたことがうれしい。沖縄の世界戦では島袋武信さん、フリッパー上原さん、私と3人負けたから、大吾の勝利は本当に大きいよ。沖縄の先輩、浜田剛史君に並ぶ15連続KOを地元で達成できたのも大きいな。私が負けたとき、沖縄は相当ショックを受けたらしくて、亡くなったお年寄りもいたと聞いたよ。私も本当に悔しかったけど、時間がたつにつれて納得して引退した。大吾の勝利は沖縄の人々に勇気と感動を与えて、またボクシング人気が高まることにつながると思う。

 リングに上がる前は左ボディーからの右ストレートをアドバイスしたけど、あれで挑戦者のリズムが狂ったね。大吾の強さはそこから攻めていくこと。そうして相手は手が出なくなる。大吾しか持ってないものがあるんだよ。

 今年は順調にいけば4試合ぐらいさせたいね。そうすれば、もっと大吾を見てもらえるんじゃないかな。夏までに1試合させたいね。今のボクシングは試合の間隔があきすぎる。私も海外で試合をしていないから、今年中にアメリカでも試合をさせたい。大吾は海外でも2勝しているし、硬くなることはないと思う。

 5年ぐらいはチャンピオンであってもらいたい。私の防衛記録も破ってほしい。弟子に破られるのなら、そんなうれしいことはないよ。大吾はそれを夢に頑張ってほしい。できる力がある。一番いいのは22歳と若いこと。あとはいかに自己管理をするかだね。食事は与えられた分だけ食べる。他の人の分は食べない。ボクシングができても自己管理ができなければベルトは守れない。引退したらいくらでも遊べるから。

 比嘉大吾にはボクシングを盛り上げていってほしい。いずれは今回の会場の隣にある野球場(セルラースタジアム那覇)でやりたいな。マウンドにリングを置いて、2万人ぐらい入れて。天気が心配だけど、それが私の一つの夢だよ。(デイリースポーツ評論家、元WBA世界ライトフライ級王者、白井・具志堅スポーツ会長)

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