“亀田家の秘密兵器”いとこ京之介、苦い黒星デビュー 興毅氏の言葉に涙…

 「ボクシング・4回戦」(1日、ディファ有明)

 協栄ジムが元日興行「AbemaTV新春ボクシング祭り」をディファ有明で開催し、「亀田3兄弟」のいとこ・亀田京之介(19)=協栄=がプロデビュー戦56・8キロ契約4回戦に臨み、木元紳之輔(20)=ワタナベ=に2回1分40秒TKO負けした。

 “亀田家の秘密兵器”がまさかの黒星デビューとなった。3兄弟の父・史郎氏の兄の息子である京之介。史郎氏の指導の下、6歳から英才教育を受けていたが、凶暴な性格ゆえ、一時非行の道に走り、ボクシングからフェードアウトしていた。ここに来て、ボクシングに再び取り組み、上京して迎えた注目のデビュー戦。試合前は3兄弟にも劣らぬビッグマウスぶりを発揮していたが、結果は厳しいものとなった。

 2勝1敗の木元を相手に、オーソドックススタイルから左ジャブを突いてスタートした京之介だったが、足を止めた打ち合いに応じ、左フックでピンチに陥る。初回はゴングに救われたが、ダメージの残るまま2回も打ち合い、木元の左右を浴びてレフェリーにストップされた。

 試合後は控室で号泣。「自分がプレッシャーに弱かっただけ。キャリアが少なかっただけやから、ここでメソメソしても意味がない。次に向かう」と再起を誓った。試合後には亀田興毅トレーナーから「これからやな」と声をかけられたといい、「ちょっと涙が出ました」と振り返った。“浪速の狂拳”のプロボクサー人生は苦い経験からの出発となった。

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