セルメニョ、久保眼中なし 和毅を次戦相手に指名
「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9日、エディオンアリーナ大阪)
調印式が7日、大阪市内のホテルで行われた。3度目の防衛戦となる王者セルメニョ(ベネズエラ)は、早くも次の対戦相手に亀田三兄弟の三男和毅(協栄)を指名するなど余裕を漂わせた。
王者の口から意外な名前が飛び出した。司会者から「勝利すれば喜びを誰に伝えたいか?」と問われ「神に感謝したい」と答えた後、「亀田和毅と話をしたい」と続けた。数カ月前に亀田側から対戦オファーを受けたことを明かし、「今回、私が勝者となれば彼にチャンスを与えたい」などと対戦に意欲を示した。
亀田は3月に国内復帰戦を判定勝利で飾り、WBA同級3位にランキングされている。実現性は不透明だが、試合当日は亀田も来場予定となっており反応に注目が集まる。
「(久保は)優れたれた戦績を持つ選手でリスペクトするが、リングの上では優れた者が勝つ。タイトルを再び持ち帰る」と豪語。久保は眼中にないと言わんばかりの王者だが、その余裕が命取りとなる危険性もはらんでいる。