八重樫TKO再起「スタートラインに」

 「ボクシング8回戦」(1日、大田区総合体育館)

 元世界2階級王者の八重樫東(32)=大橋=が、スーパーフライ級に転向しての再起戦を2回KO勝利で飾った。1回、右カウンターで顔を打ち抜いて早々にダウンを奪うと、2回に豪快に決めた。右フックでぐらつかせると、最後は右クロスカウンター。相手をあおむけにリングに倒し失神させた。

 「こんなに早く試合が終わるのは何年ぶりだろう。もう1度、王者になるスタートラインに立てた」と3戦ぶり勝利に安どした。

 今後はスーパーフライ級で3階級制覇か、フライ級王座の再奪取を視野に入れる。大橋会長は「井岡選手ともう1回、やってもおもしろい」と、先月、3階級制覇したWBA世界フライ級王者・井岡一翔(井岡)を標的に掲げた。

 八重樫も雪辱戦に意欲満々だ。12年6月にミニマム級王座統一戦で激闘の末、判定負け。「海外では『パート2』とかある。盛り上がるなら本当の挑戦者としてやりたい」と、挑戦状をたたきつけた。

 昨年9月、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に9回TKO負けしフライ級王座から陥落した。12月にライトフライ級で3階級に挑んだが、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)に7回KO負け。引退も考えたが“激闘王”は帰ってきた。「八重樫東はまだまだ戦います。不器用ですが頑張ります」と、リング上で大声援に応えた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス