木村TKOでV3 世界挑戦熱望

 「日本ライトフライ級タイトルマッチ」(4日、後楽園ホール)

 王者・木村悠(帝拳)が8回2分49秒TKOで同級5位の山口隼人(TEAM 10COUNT)を下し、3度目の防衛に成功した。

 「木村というと“うまい”というイメージ。“強さ”を見せたかった。世界チャンピオンはジムの山中(慎介)さん、三浦(隆司)さん、よそでも内山(高志・ワタナベ)はうまいだけではない」とテーマを決めて臨んだ試合。言葉通り、1回から積極的に攻めた。

 1回からワンツー、を軸にペースを握った。6回には強烈な右ストレートで山口の左目上を切り裂き、7回にはさらに左目上の別の箇所をえぐった。そして8回、連打で追い込むと、レフェリーが試合を止めた。

 指名挑戦者の同級1位・小野心(ワタナベ)が負傷棄権し、試合2週間前に、対戦相手が山口に代わるアクシデントがあった。「正直大丈夫かな、と思った。ランクの中でも山口選手は警戒していた。その彼に勝ったことは大きい」と満足そうに振り返った。

 IBF同級3位を始め、主要4団体すべてにランク入りしている。自然と「世界」という言葉が口をつく。

 大きな刺激もあった。13年にTKO負けを喫した田口良一(ワタナベ)が昨年WBA世界同級王者になった試合は会場で見た。「拳を交えた相手ですから、自分もなりたい、ではなく、ならなきゃと思うようになった」と、世界挑戦のチャンスを待つ。

 「帝拳という名門にいる以上、世界チャンピオンになる、と決めて行動したい」と、商社マンの顔を持つ日本王者は端正な顔を引き締めた。

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