京太郎TKO負け「人生、こんなもん」
「東洋太平洋ヘビー級王座決定戦」(31日、ボディメーカーコロシアム)
ボクシングの東洋太平洋ヘビー級王座決定戦では、同級15位の藤本京太郎(26)=角海老宝石=が同級1位のソロモン・ハウモノ(37)=豪州=に5回TKOで敗れ、日本人初のヘビー級王者誕生はならなかった。
K‐1からボクシングへ転向して6戦目。世界ランカーへの初挑戦で、京太郎は初KOを喫した。「まだまだ甘い。調子に乗りすぎた。あっけなかった。ヘビー級はすごい世界」。日本ボクシング界の夢であるヘビー級王者誕生への挑戦は失敗した。
陣営の計画通りに試合は進まなかった。後半勝負を狙った京太郎だったが、ハウモノが5回に試合を動かした。右ストレートを浴びてダウンした京太郎はスリップを主張。認められずに立ち上がると、再び右ストレートを浴びて、レフェリーが試合を止めた。
控室に引き揚げた京太郎はぼうぜんとした。「人生、こんなもん。今までで一番練習をしたら、一番強い相手だった。これから、やっていく自信はない。悔しさもない」。すっかり自信喪失するほど、心まで打ちのめされた。