「全日本」（１７日、後楽園ホール）

　大日本のグレート小鹿会長（７０）が引退試合以来、２３年１１カ月ぶりに古巣・全日本に帰還した。まな弟子の関本大介、岡林裕二とのトリオで、曙、浜亮太、かつての後輩・渕正信組と激突した。

　小鹿コールで歓迎され、「惑わされた」という。先発すると、古希とは思えないロープワークを延々と披露し、弟子たちとの連係でラリアートも放つ。最後は曙のエルボードロップ、ボディープレスに玉砕。関本は「ムチャクチャしやがって！何歳だと思ってんだ！」と憤慨したが、２１０キロの巨体を老体で堂々と受け、力道山最後の弟子のすごみを見せつけた。

　小鹿は「今までアンドレ・ザ・ジャイアントやドン・レオ・ジョナサンの技を食ってるけど、曙の技は２度と食いたくない」とボヤきつつも「もうちょっと何かをやれば、曙からカウント３を取れたかも。チャンスがあれば、また狙う」と報復を宣言。「全日本プロレスをどのように滅ぼして頂点を狙うか、この両選手（関本と岡林）にかけている」と、老いてますます盛んだった。