「ＷＢＡ・ＷＢＣ世界ミニマム級王座統一戦」（２０日、ボディメーカーコロシアム）

　ＷＢＣ王者の井岡一翔が１２日、大阪市内の所属ジムで練習を公開した。マスボクシングを２ラウンドに、サンドバッグ、縄跳びなど、減量のために汗を流す内容。練習後の体重は４８・３キロと、リミットの４７・６キロまで、あと７００グラムに迫った。

　試合まで約１週間となった。「気持ちは高ぶるが、どちらかと言えば平常心」と、表情はこれまでと変わらない。父でトレーナーの一法氏は「対戦相手以上に追い込んだ練習をしたが、体調はベスト」と、仕上がりの良さを強調した。

　減量も順調だ。叔父で、所属ジム会長でもある元世界２階級王者の弘樹氏は「今回は少し早めに落ちている」と説明。試合前日の計量直前に、絶食するのを避ける狙いだ。一翔も「減量は毎回、改善している。早い分、水分も栄養も取れている」と安どする。

　井岡ジムによると、前売り券は５月中に完売した。「５千円の当日券を１００人分ほど用意する」と弘樹会長。統一戦への注目度の高さを実感する一翔は「世界王者同士の対決なら、緊張感もあって楽しい。スポーツとしてのボクシングの魅力を伝えたい」と決戦を待ち望んだ。